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フリーズした端末を再起動しながら少年はその向かいの少年に尋ねた

「ピンとこないとかイメージに合わないとかいってなかったっけ?」

「気にしない方向で。ええ。自分でも未だに違和感はありますよ。あえてネタで返せば"素晴らしい これが土蜘蛛というものか"とか。」

「死亡フラグを乱立するな、死亡フラグを。まあ強いしな、土蜘蛛。俺が本業魔剣士だったら転職してるわ。」

「その割には頭装目当てで牙道忍者にはならないんですね・・・。」

「言うなや。ほら、アレ、なんかもっさりしてる感じがしてスタイリッシュじゃないし。」

「そういう問題ですか。」

「ああ、そういう問題。」

「日本では土属性って不人気らしいですしね。」

「機敏な感じしないのが問題だよな。カクレンジャーのジライヤだとおもえばまだマシだが。」

「ヒーロー戦隊モノはフォローしてないです。・・・で、バス停、低iniなんですからもう気にしなくていいじゃないですか。」

「うるせー馬鹿。バス停は浪漫だ。まあそろそろ新調する気満々だが。ぶっちゃけ思いいれだけじゃあ強くなれない。」

「それでもバス停はやめないんですね。」

「あたぼーよ。っと、脱線したな。んで、どういう心境の変化で土蜘蛛になる気のしなかったシサン君はいまさら土蜘蛛になったのよ。」

「ええ、まあ、別段理由はないですよ。朝目がさめたらそういう気分になったんです。」

「哲学的だな。」

「哲学に関しては分かりかねます。まあええ、ある程度扱いきれる技量にはなったかなともおもいましたし、強さを求める義務も僕にはあるんじゃないかと。」

「へえ、考えてるんだな。」

「道具として生まれて、めぐり巡ってこの学校で道具として飼われているようなものですから。」

「そこまで酷い扱いか?この学校・・・。」

「少なくともただの亡命者に戸籍と住処と教育をぽんと与えはしないでしょう。この学校も。」

「言われてみりゃそうだけど、シビアだな。」

「この身を高く買ってくれるいい場所じゃないですか。僕は好きですよ。」

「そうでなくても能力者ってだけで大概優遇されてるよな。結社の活動費用がぽんぽん出たり、偏差値がどうあれホイホイ入学できたり。」

「しかもエスカレーターですしね。」

「寮も安いし、学生の身分なら天国だな。まあ、時として本当に天国に近いが。戦争だとかよ。」

「失敗してもお咎めなしですし、利敵行為をやらかしても消されないんですからそれでも悪くないですよ。すこし考えて立ち回れば死なないバランスではありますし。」

「キルドレッドブルー・・・じゃねえ、フェンリルは?」

「なんとかなったじゃないですか。」

「さいですか・・・。いや、なったけどさ。」

「実際やろうと思えば武力による日本の征服くらいはできますよね、この学校。」

「世界結界バッキバキになるけどな、やらかしたら。」

「世界情勢もバッキバキですよね。多分対物ライフルで飽和攻撃でもされない限り平然と生きてるんじゃないでしょうか、僕たち。」

「そこまで頑丈か?俺ら。」

「この学校の能力者の何割かは理解していない気がしますけどね。拳銃程度で撃たれたことのある人間なんてカタギさんにはめったに居ませんし。」

「・・・そこまで強いと逆に気色悪いな。」

「僕たちは世界結界の向こう側の領分に近いですから。」

「全く運命だとかいやになるな。なんで貴重な青春時代がこんな物騒なノリで潰れるんだよ・・・今更返上する気もないけどな。便利だし。」

「逆にこの能力をなにかの拍子に失った時、それに頼らずにどこまで何ができるのか、とは思いますよ。僕個人の感想としてイグニッションカードに能力が封じられた時も若干不自由な気分にはなりましたが、完全に失った時はどうなってしまうのか。」

「想像するにおっかねえな。」

「あえて言うならそれが一番僕の恐れていることかもしれませんね。」

「お前が?」

「ええ、僕が。シサン・クジュウという一個体自身が。未だに恐れというのはよく分かりかねますが。ようは、僕に求められた必要用件を失った時どうするのか。それです。」

「別にいいんじゃね?普通に学生して普通にリーマンになって普通にいきてれば。」

「なんとかなりますかね。」

「なるんじゃね?多分。適当だけどさ。」

「戸籍もなんだかんだいって作ってもらいましたしね。」

「あとはいいじゃん。パンピーはパンピーで大したことなく生きてるんだしさ。お前さんも大したことなく生きられるさ。それに慣れればだけど。今だってバイトしてるんだろ?なんとかなるなる。」

「難しそうですが、なんとかなりますよね。ちょっと安心しました。」

「よし、じゃ、たまには奢れ。」

「またまたご冗談を・・・。僕お金ないんですよ?」

「俺だってねえよ。毎度毎度たかるなたかるな!そんな顔で見ても何もでねえぞ。」

「じゃ、割り勘でいいですよ。」

「最初っから俺に全部奢らせる気だったのかよ・・・」
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